こんにちは。はーねうすです。

今回は、「アヴェ・マリア ~サラ・ブライトマン・クラシックス~」を紹介します。前回の当ブログで触れましたCDになります。

純粋なクラシックCDという位置づけではありませんが、曲目の大半はクラシックが原典となる「ネオ・クラシックス」です。何より帯にあった「世界でいちばん美しい歌がある」に惹かれました。

★打ち込みクラシック

DAW(Digital Audio Workstation)で入力したクラシック音楽のDTM(DeskTop Music)作品を紹介するコーナーを巻末に設けています。
今回紹介するアルバムの中から1曲をピックアップしていますので、是非お楽しみください。

ポップス寄りにしたアレンジが特徴ですね。

このような形でクラシック音楽に触れるのも、一興だな。

【着想】繊細と官能。

「アヴェ・マリア ~サラ・ブライトマン・クラシックス~」のコンテンツです。

「アヴェ・マリア ~サラ・ブライトマン・クラシックス~」です。
 アヴェ・マリア ~サラ・ブライトマン・クラシックス~ レーベル[EMI]

クラシック、ミュージカルやポップスの各ジャンルの作品を、見事な美声で聴かせてくれるクロスオーバーなアルバムです。また、原曲のファンタジックなアレンジによる伴奏も聴き所です。

No.作曲家(編曲家)曲名補足(曲の和名、原曲など)
1Schubert (Peterson)Ave Mariaアヴェ・マリア
2Hendel (Peterson)La Ch’io Pianga私を泣かせて下さい (原曲:歌劇「リナルド」のアリア)
3Preisner, Kaz, RonstadtWiterlightウインターライト
4Albinoni – Ferraú (Peterson / Soltau)Anytime, anywhereエニィタイム・エニィウェア (原曲:アダージョ)
5Tarréga – Pirs (Peterson)Alhambraアルハンブラの思い出
6Catalani (Peterson)La Wallyラ・ワリー (原曲:歌劇「ワリー」第1幕のアリア「さようなら、ふるさとの家よ」)
7Chopin – Strasse (Peterson) Dans La Nuit夜の踊り (原曲:練習曲 第3番)
8Peterson – Soltau / Rachmaninov (Brightman)Serenanade / How Fair This Placeセレナーデ / ここは素晴らしい場所
9Puccini (Peterson) O Mio Babbio Caro私のお父さん (原曲:歌劇「ジャンニ・スキッキ」のアリア)
10Dovŕák – Ferraú (Peterson) La Lunaラ・ルーナ (原曲:歌劇「ルサルカ」のアリア)
11A. L. WebberPie Jesuピエ・イエス (原曲:ミュージカル「レクイエム」の劇中歌)
12Beethoven – Ferraú (Peterson) Figlio Perdutoフィリオ・ペルドゥート (原曲:交響曲 第7番 第2楽章)
13Puccini (Peterson) Nessun Dorma誰も寝てはならぬ (原曲:歌劇「トゥーランドット」のアリア)
14Traditional (Peterson) Baileroバイレロ (原曲:フランスのカンタル県の伝統歌)
15Sartori – QuarantottoTime To Say Good Bye – Solo Versionタイム・トゥ・セイ・グッバイ
16Donizetti(Peterson) Regnava Nel Silenzioあたりは沈黙に閉ざされ (原曲:歌劇「ランメルムーアのルチア」のアリア)

ちょっとした所感です。

<おすすめ度★★★>

「No.8」:「セレナーデ / ここは素晴らしい場所」

幻想的なアレンジも良いですが、やはりラフマニノフ原曲の旋律美を華麗に歌い上げるサラ・ブライトマン氏の歌声に蕩けます。
前回の「ラフマニノフ ピアノ作品集」にも書かせていただいた通り、天界にでも招待されたかのような幻覚に陥ります。

<おすすめ度★★>

「No.2」:「私を泣かせて下さい」

ヘンデルのオペラはほとんど知らないので、このアリアを知ってからは、いつか聴いてみたいと思いました。どこか憂いを帯びた曲調と、繊細な歌声に胸が締め付けられます。

<おすすめ度★>

「No.15」:「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」

クラシックとは異なりますが、「No.15」の「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」はやはり外せません。
オペラティック・ポップスという枠組みで、アンドレア・ボチェッリ氏とのデュエットが有名ですね。
とても壮大な楽曲で、またメロディラインが記憶に残りやすいのが特徴ですね。音域の広さも、なるほどオペラティックという位置づけも納得です。


全般を通して、クラシック音楽の歌曲が目立ちます。その中でも、ショパンやベートーヴェンなど、元は器楽酔うの楽曲をアレンジしたものもあり、バラエティに富んだ内容になっていますね。

話は変わって、ジャケット裏面はかなり刺激的ですね。

「 アヴェ・マリア ~サラ・ブライトマン・クラシックス~」です。
 アヴェ・マリア ~サラ・ブライトマン・クラシックス~ レーベル[EMI]

途轍もなく、透明感があって美麗な歌声ですね。

個性がなせる技だな。歌声に蕩ける、という評価はぴったりだよ。

【観想】アリアのてんこ盛り。

魅力と醍醐味について、少しばかりの言及です。

アリアが目立つラインナップですね。

まぁ、クラシックを原曲にしたヴォーカル・アルバムですから、当然の帰結かもしれません。しかし、「No.7」のショパンのピアノ曲や、「No.12」のベートーヴェンの管弦楽曲をポップスにアレンジし、歌詞を付けた曲もあり、バラエティに富んだコンピレーション・アルバムになっています。

そして、「No.1」の「アヴェ・マリア」です。アルバムのタイトルでもあるシューベルトの名曲です。「クラシック音楽作品名辞典<改訂版> 三省堂」では、「エレンの歌 その3 (アヴェ・マリア)」とあり、詞は「W.スコットの『湖上の美人』より, D.A.シュトルク訳」とあります。典礼音楽ではありませんが、厳粛さと流麗さに満ちた楽曲は「アヴェ・マリア」というタイトルと相まって、その神秘性をより一層引き立てていますね。ルーベンスの「十字架降下」が見えてきそうです。

音楽家の略歴です。

<略歴> フランツ・シューベルト
【墺】1797-1828
ロマンは音楽の開拓者。とくに<ドイツ歌曲(リート)の王>と呼ばれる。ウィーン体制下にあって新興市民階級に基盤をおいたロマン主義芸術を志した彼は、生前に認められることが少なく、死後高く評価された作曲家のひとりである。
(「クラシック音楽作品名辞典<改訂版> 三省堂」より抜粋)

シューベルトのアヴェ・マリアとルーベンスの十字架降下って、まさか…。

そこ気になっちゃう?。だよね。アニメ「フランダースの犬」の名シーンだな。

【追想】アヴェ・マリアの魅力。

基本はラテン語です。

「宗教音楽対訳集成 (井形ちづる・𠮷村恒=訳 𠮷村恒=編 国書刊行会」です。
宗教音楽対訳集成 (井形ちづる・𠮷村恒=訳 𠮷村恒=編 国書刊行会

「宗教音楽対訳集成」(井形ちづる・𠮷村恒=訳 𠮷村恒=編 国書刊行会)はとてもお気に入りの一冊です。一時期ミサ曲やレクイエム、アヴェ・マリアのアルバムばかりを集めていました。そのようなときに出会ったのがこの書籍です。僥倖でした。

アヴェ・マリアについてもページが割かれていて、典礼音楽から外れた楽曲にも触れています。「V. 聖母の賛歌」の「アヴェ・マリア」の節には、「典礼文とは無関係な声楽曲も多く、もっとも有名なのはシューベルトの<エレンの歌Ⅲ>でしょう。」(173ページ抜粋)と記しています。たとえ典礼に沿わなくとも、その音楽性「アヴェ・マリア」という主題が沿っていれば、とても素敵な音楽であると言えそうです。

いずれミサ曲やレクイエム、アヴェ・マリアのアルバムを紹介する際に、改めて「宗教音楽対訳集成」を取り上げさせていただきます。

対訳集成ってどういうことなのでしょうか。

従来、典礼音楽の歌唱の基本はラテン語だ。その和訳を集めているのだよ。

【雑想】下手の横好き。(第12弾)

クラシック音楽の打ち込み作品の紹介です。

「Studio One」シリーズで打ち込んだクラシック音楽をお披露目するコーナーです。

今回は、<おすすめ度★★>として紹介したヘンデルの「私を泣かせて下さい」です。
ピアノ伴奏に、弱めの旋律を載せるアレンジになっています。

作曲家:ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデル 作曲年:1711

他作品を含め、下記リンク先にクラシック音楽の打ち込み作品などを纏めていますので、ご鑑賞いただければ嬉しいです。

・ミュージック(クラシック_01)
・ミュージック(クラシック_02)

クラシック音楽をファミコン(ファミリーコンピューター)の音源風(あくまで「風」)にアレンジした「8bit クラシック」という打ち込み作品も纏めていますので、上記に加えてご鑑賞いただければ幸いです。

・ミュージック(8bit クラシック_01)

長く続く趣味を持ちたいです。

さて、変則回でした。

前回の「ラフマニノフ ピアノ作品集」で触れたアルバム「アヴェ・マリア ~サラ・ブライトマン・クラシックス~」を早速紹介させていただきました。

なんと言っても、その歌声に魅了されます。帯にある「世界でいちばん美しい歌がある」は過言ではありません。
何より、クラシック音楽の楽しみ方の幅が広がります。

では、また。

透き通った歌声もさることながら、異様に存在感のある声量でしたね。

ミュージカルで培った技量のためだろうな。クラシックのベルカントとは異なる魅力があるよな。