こんにちは。はーねうすです。
今回は、「ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 / パガニーニの主題による狂詩曲」を紹介します。
前々回の「ラフマニノフ ピアノ作品集」と同様、ウラディミール・アシュケナージ氏のピアノ演奏です。ピアノのソリストとしてだけでなく、指揮者としても活躍されるアシュケナージ氏の、オーケストラとの調和がとても魅力です。
★打ち込みクラシック
DAW(Digital Audio Workstation)で入力したクラシック音楽のDTM(DeskTop Music)作品を紹介するコーナーを巻末に設けています。
今回紹介するアルバムの中から1曲をピックアップしていますので、是非お楽しみください。
以前に紹介したアルバムは、ラフマニノフの自作自演でしたね。
演奏家の違いで、如何に趣が変わるのかもクラシック音楽の魅力だな。
目次
【着想】むせび泣きの旋律。
「ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 / パガニーニの主題による狂詩曲」のコンテンツです。
ラフマニノフの代名詞といっても過言ではない2作品のカップリングですね。「協奏曲」は精神衰弱の絶望感を克服した曲という意味で「復活」の色合いが濃く、「狂詩曲」は晩年に作曲された希少な曲という意味で「達観」に近い趣があります。
(CDケースにひびが入っていますね。何度も聴き返した痕跡です。)
No. | 曲名(1) | 曲名(2) | 作品番号 |
1 | ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 | 第1楽章:モデラート | Op.18 |
2 | ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 | 第2楽章:アダージョ・ソステヌート | Op.18 |
3 | ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 | 第3楽章:アレグロ・スケルツァンド | Op.18 |
4 ~ 29 | パガニーニの主題による狂詩曲 | 序奏 – 第1変奏 – 主題 – 第2変奏 ~ 第24変奏 | Op.43 |
少しばかりの所感です。
<おすすめ度★★★>
「No.2」:「ピアノ協奏曲 第2番 第2楽章」
当ブログ「ラフマニノフ・プレイズ・ラフマニノフ ~ピアノ協奏曲 第2&3番」でも書かせていただきましたが、まさに天上の音楽です。
ライナーノーツ(宇野功芳氏著)には、「失恋のやるせなさとむせび泣きは彼の独壇場」で「センチメンタルとさえ評されるメロディーが、深い意味で聴く者の胸を打つ」と詩的な文章で評しています。
<おすすめ度★★>
「No.23」:「パガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏」
「狂詩曲」は晩年の傑作で、とりわけ「No.23」の「パガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏」が有名です。当ブログ「インスピレーション デヴィッド・ヘルフゴット」でも取り上げさせていただいていますが、際だった美しさがあり、「主題と変奏」と形式美を堪能できる1品です。
<おすすめ度★>
「No.1」:「ピアノ協奏曲 第2番 第1楽章」
序奏部の冒頭、ピアノによる導入がいいですね。鐘の音を模したといわれる重厚な和音の響きに惹き付けられます。
片手で弾く和音の音域が広いため、ピアニストによってはアルペジオのように崩して弾いているそうです。そこをポイントとして押さえ、聴き比べるのも一興ですね。
ラフマニノフといえばやはり、ピアノ協奏曲の第2番になるのでしょうね。
旋律美に酔いしれたいのであれば、お勧めする一曲になるな。
【観想】同曲異演の魅力。
魅力と醍醐味について、少しばかりの言及です。
クラシック音楽の楽しみのひとつに「同曲異演」(この表現の是非は別として)の鑑賞があります。同じ作品を「異なる演奏家」または「同じ演奏家の時期違い」による演奏を聴くというものですね。他にも「同じ演奏家の異なるポジション」があります。
例えば、「ピアニストとコンダクター」。アシュケナージ氏は指揮者としても活躍されており、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲 第2番」も録音しています。ソリストにエレーヌ・グリモー氏を迎えたアルバム「ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 他 レーベル[TELDEC]」は必聴です。
(当ブログの管理者はグリモー氏の大ファンで、来日公演の際に直筆でサインを頂戴しています。アルバムについてはいずれ紹介します。)
音楽家の略歴です。
<略歴> セルゲイ・ヴァシリエヴィチ・ラフマニノフ 【露】1873-1943 チャイコフスキーの影響を強くうけたモスクワ学派の様式を守り、ピアノ曲を中心にしたあらゆる分野の作品を残す。ロシア革命でスイスに亡命、その後はもっぱらピアノ・ヴィルトゥオーソとしてヨーロッパ、アメリカで活躍。 (「クラシック音楽作品名辞典<改訂版> 三省堂」より抜粋)
同曲異演って、明らかに造語ですよね。一発変換できません。
ここで示した例でしか、使い道のない表現でもあるしな。
【追想】フルスコアの魅力。
純粋に興奮します。
譜面を眺めているだけでも幸せになれるのですが、とりわけフルスコアは大興奮です。また、解説文などがあればなおのこと、知的興奮の材料が増えます。
「ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調」(解説 濱田滋郎 日本楽譜出版)には、「自らピアノの巨匠と呼ばれた作曲家が独奏楽器の性能を最高に生かすと同時に、構成、オーケストレイションなどすべてにわたって細部まで磨きをかけた完全な芸術作品」と評しています。
また、「指揮者として立つこともできたラフマニノフのオーケストレイションは、他の一流作曲家たちに比べて劣るところはないどころか、独創性もじゅうぶんに示す立派なもの」と評しています。
そのようなピアノ譜とオーケストラ譜が同じページに並ぶフルスコアに、興奮を禁じ得ません。変態さんですね。
知的興奮って…。
頭脳を刺激する、という意味で良いと思う。たぶん。譜読みはそれだけ重要だと言いたいのだな。
【雑想】下手の横好き。(第13弾)
クラシック音楽の打ち込み作品の紹介です。
「Studio One」シリーズで打ち込んだクラシック音楽をお披露目するコーナーです。
今回は、<おすすめ度★★★>として紹介したラフマニノフの「ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 第2楽章」の抜粋版です。
他作品を含め、下記リンク先にクラシック音楽の打ち込み作品などを纏めていますので、ご鑑賞いただければ嬉しいです。
・ミュージック(クラシック_01)
・ミュージック(クラシック_02)
クラシック音楽をファミコン(ファミリーコンピューター)の音源風(あくまで「風」)にアレンジした「8bit クラシック」という打ち込み作品も纏めていますので、上記に加えてご鑑賞いただければ幸いです。
雑談です。
たまには雑談でもと思い、記します。
スマートフォンゲーム「結城友奈は勇者である 花結いのきらめき」(愛称:ゆゆゆい)のサービスが本日2022年10月28日(金)で終了しました。
「勇者である」シリーズのファンでもあったので、問答無用で遊んでいました。なので、サービス終了の一報を知ったときはしばらく放心しました。今まで好きなコミックやアニメの最終回を迎えても、喪失感こそあれ、それほど引きずりはしませんでした。が、このときばかりは愕然としました。初めて「○○ロス」というものを知りました。
「勇者である」シリーズのファンでもあったので、問答無用で遊んでいました。なので、サービス終了の一報を知ったときはしばらく放心しました。今まで好きなコミックやアニメの最終回を迎えても、喪失感こそあれ、それほど引きずりはしませんでした。が、このときばかりは愕然としました。初めて「○○ロス」というものを知りました。
家庭用ゲームに移植されるそうなので、それを楽しみにします。
運営者様、お疲れ様でした。
長く続く趣味を持ちたいです。
ラフマニノフ編に戻ってきました。
そして、またまた「ピアノ協奏曲 第2番」でしたね。ラフマニノフといえば「コレ」となってしまいます。また、演奏家を変えて聴いてみたい楽曲のひとつなのです。
しつこいようですが、クラシック音楽の鑑賞のひとつに「同曲異演」があります。聴き比べて気づく、「再現芸術」の奥深さを実感できます。
では、また。
突然の雑談で、ゆゆゆいを語り出しましたよ。
許してやれ。サービス終了がよっぽどショックだったのだろう。
ところで、ラフマニノフと言えば「ピアノ協奏曲 第2番」というイメージが強いですよね。
アルバムの種類も他作品を圧倒しているぞ。