こんにちは。はーねうすです。

今回は、ショパンの有名曲を集めた「別れの曲/アシュケナージ・ショパン名曲集」を紹介します。

メジャーな中でもさらにメジャーな曲ばかりなので、「ショパンの他の作品も鑑賞したい」という欲求を持つ切っ掛けになるアルバムだと思います。

ピアノ演奏は、ウラディミール・アシュケナージ氏です。

★打ち込みクラシック

DAW(Digital Audio Workstation)で入力したクラシック音楽のDTM(DeskTop Music)作品を紹介するコーナーを巻末に設けています。
今回紹介するアルバムの中から1曲をピックアップしていますので、是非お楽しみください。

見事に有名曲ばかりですね。

ビギナーには適したアルバムだな。

【着想】有名曲のパッケージ。

「ショパン 別れの曲/アシュケナージ・ショパン名曲集」のコンテンツです。

「ショパン 別れの曲/アシュケナージ・ショパン名曲集」です。
ショパン 別れの曲/アシュケナージ・ショパン名曲集 レーベル[LONDON]

ショパンの代表曲を収録していますので、関連する楽曲を検索する指標に適しています。このアルバムを皮切りに、諸々のショパン作に触れる悦びを得られます。

No.曲名(1)曲名(2)作品番号
1ワルツ第1番 変ホ長調「華麗なる大円舞曲」Op.18
2ワルツ第6番 変ニ長調「子犬のワルツ」Op.64-1
3ワルツ第7番 嬰ハ短調Op.64-2
4即興曲第4番 嬰ハ短調「幻想即興曲」Op.66
5練習曲第3番 ホ長調「別れの曲」Op.10-3
6練習曲第5番 変ト長調「黒鍵」Op.10-5
7練習曲第12番 ハ短調「革命」Op.10-12
8練習曲第23番 イ短調「木枯らし」Op.25-11
9前奏曲第15番 変ニ長調「雨だれ」Op.28-15
10夜想曲第1番 変ロ短調Op.9-1
11夜想曲第2番 変ホ長調Op.9-2
12舟歌嬰ヘ長調Op.60
13子守歌変ニ長調Op.57
14マズルカ第5番 変ロ長調Op.7-1
15ポロネーズ第3番 イ長調「軍隊」Op.40-1
16ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」Op.53

ちょっとした所感です。

<おすすめ度★★★>

「No.3」:「ワルツ 第7番 嬰ハ短調」

とにかく優美です。

有名曲ばかりなのでどれを取り上げても良いのですが、「ショパンのワルツ」の中でも秀でている感じがするので惹き付けられます。

曲調は、「No.1」の「ワルツ 第1番 変ホ長調『華麗なる大円舞曲』」や「No.2」の「ワルツ 第6番 変ニ長調『子犬のワルツ』」と異なり、主題の沈鬱な雰囲気が魅力です。性急な下降の音型の間に差し込まれる中間部が秀逸です。軽やかで優美、繰り返しで装飾が施される様はとても粋です。

<おすすめ度★★>

「No.14」:「マズルカ 第5番 変ロ長調」

軽妙華麗、至って分かり易い曲想です。典型的なマズルカといった様相で、ある種トラディショナルを根底にした楽曲を堪能する入門として適している感じがしますね。

<おすすめ度★>

「No.5」:「練習曲 第3番 ホ長調」

アルバムのタイトルでもある「別れの曲」として有名ですね。

「練習曲 第3番 ホ長調」を含めた練習曲集は、ショパンの作品群の中でも一際尖った感じがする曲が多くて面白いです。

「ショパン 別れの曲/アシュケナージ・ショパン名曲集」です。
ショパン 別れの曲/アシュケナージ・ショパン名曲集 レーベル[LONDON]

曲の規模や長さも最適ですね。バラードやスケルツォが含まれると長すぎると感じるかもしれません。

そうだな。5分前後が目安かもしれんな。

【観想】全集蒐集の入り口。

魅力と醍醐味について、少しばかりの言及です。

しつこくなりますが、このアルバムはショパンの作品に触れる入門として適しています。一度はどかで聴いたことのある曲ばかりですが、それでも「知らない」となる曲もあります。

例えば、「No.10」の「夜想曲 第1番 変ロ短調」ですね。「No.11」の「夜想曲 第2番 変ホ長調」が余りにもメジャーなので、その陰に隠れてしまっています。でも「夜想曲」という曲想を理解するのであれば「No.10」のほうが合致しているのかな、というような観想も持ちました。

というような「夜想曲」の例もあり、「その他も聴いてみたい」「できれば全部」という欲求が芽生えした。そこから「全集蒐集」への扉が開かれましたね。

「全集蒐集」はともかく、クラシック音楽を鑑賞する切っ掛けとして、「名曲集」と銘打たれたアルバムを手にするものひとつの手段となりますね。

音楽家の略歴です。

<略歴> フレデリック・フランソワ・ショパン
【ポーランド→仏】1810-1849
ワルシャワ音楽院でJ.エルスネルに学び、ピアニスト、作曲家として成功し、1830年ウィーンに演奏旅行。その直後ワルシャワに独立運動が起こったため、帰国せず、パリに出、以後もっぱらフランスを中心に活躍。ロマン派音楽におけるサロン風ピアノ作品を新しい境地に開拓して<ピアノの詩人>と呼ばれる。
(「クラシック音楽作品名辞典<改訂版> 三省堂」より抜粋)

「夜想曲 第1番」は良い例ですね。確かに知りませんでした。

このような出会いから他作品への興味が沸くのも、クラシック音楽の魅力だな。

【追想】名曲の曲目。

名曲という括りでの合致率に驚嘆です。

「ショパン ピアノ名曲集」です。
ショパン ピアノ名曲集 ドレミ楽譜出版社

「ショパン ピアノ名曲集」(ドレミ楽譜出版社)です。「名曲集」という点では、今回紹介したアルバムと一致していますね。さて、収録されている曲目ですが、驚愕の合致率です。
「No.1」~「No.7」、「No.9」、「No.11」、「No.14」~「No.16」が納められています。「名曲」という括りの威力に圧倒されますね。

さて、この名曲集には、ショパンの生涯を見開き2ページで簡潔にまとめられています。また、各楽曲には、曲の解説だけでなく作曲の経緯やバックグラウンドも添えられています。

たとえば、アルバムの「No.3」の「ワルツ 第7番 嬰ヘ短調」。解説として「ショパンの個性と国民性がにじみでています。この曲を作曲した2年後に死をむかえているだけに、人生の苦悩、憂いが全曲をおおっています。」とあり、そうなのかと幾分センチメンタルにさせられます。

音符とともに楽曲を鑑賞する助けになり、嬉しい限りですね。

やはり解説をちゃんと読む重要性を痛感しましたね。

音楽鑑賞だけでなく、美学上の課題も見えてくるだろう。

【雑想】下手の横好き。(第34弾)

クラシック音楽の打ち込み作品の紹介です。

「Studio One」シリーズで打ち込んだクラシック音楽をお披露目するコーナーです。

今回は、<おすすめ度★★★>として紹介したショパンの「ワルツ 第7番 嬰ハ短調」です。

作曲家:フレデリック・フランソワ・ショパン 作曲年:1846 ~ 1847

他作品を含め、下記リンク先にクラシック音楽の打ち込み作品などを纏めていますので、ご鑑賞いただければ嬉しいです。

・ミュージック(クラシック_01)
・ミュージック(クラシック_02)

クラシック音楽をファミコン(ファミリーコンピューター)の音源風(あくまで「風」)にアレンジした「8bit クラシック」という打ち込み作品も纏めていますので、上記に加えてご鑑賞いただければ幸いです。

・ミュージック(8bit クラシック_01)

長く続く趣味を持ちたいです。

引き続き、ショパン編でした。

タイトルにもある「別れの曲」など、ショパンのビッグ・ナンバーばかりを収録したアルバムなので、ショパン入門編としては最適な1枚と言えそうです。

また、「名曲集」という括りで、楽譜とも比較した試みは面白かったですね。合致率に驚きました。
音楽的な普遍性の観点に加えて、「ショパンの名曲といえばコレだろう」という、何かしらの傾向が見られましたね。

では、また。

ショパンの入門編としては、秀逸なアルバムでしたね。

このアルバムを通して、ショパンの他作品へ興味が広がるのは間違いないな。